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教育課程の専門基礎期(高校1年と2年)に、全生徒を対象に次の2つの講座を設置する。総合的なコーディネートをする教育発達科学研究科の教員、講座の学習内容について専門的な助言をする理学研究科、農学研究科、医学研究科等の教員、主な授業実践をする名古屋大学教育学部付属学校の教員が協同でカリキュラムをデザインし、教育実践する。
 
サイエンスリテラシーの共通基盤に、高等教育との学びの接続と学際的な分野を焦点にした、発展的なサイエンスリテラシーを養う。
 1.科学的な探求法 (データの解釈・分析・推論) 2.科学的思考力と表現力 3.課題設定・課題解決能力 4.自然現象から法則性を見いだし数式で表す科学的思考力 5.「生命」に関する生物学的思考力
6.地球規模での社会的倫理観



「自然と科学」では、理科と数学を融合させる。理科、数学という教科の学びにおいては系統的に専門的な知識を積み上げることはできるが、ともすると他教科とのつながりや教科と社会とのつながりを考えることが不十分となる。理科、数学、社会の教員が「自然と科学」を担当することによって、科学を時間軸上で考えたり、社会の中での科学の役割を再認識することができる。このことによって、生徒たちは、各教科のつながりを考えることができる。
前期を特に物理的思考力の育成に焦点に当てる。ここでは、自然現象から法則性を見いだし、数式で表す科学的思考力をじっくりと育てることができる。これは、物理を選択しない理系進学生徒にとって物理的素養を身につける大切な機会となる。例えば、物体の動きをストロボ撮影したデータをパソコンに取り込み、そのデータを解析するなどの作業を通してデータの解析力を向上させる。
後期を生物的思考力の育成に焦点を当てる。これは、物理・化学選択の理学・工学・医学・薬学系の生徒にとっても生物的素養を身につける大切な機会となる。『命』を様々な角度から考え、『科学』が社会の中でもつ意味を考える。
2006年度 授業例
『共生と平和の科学』 @子どもの人権
A ジェンダー
B「紛争」って何だ?
『心と身体の科学』 @考える自分の心(頭)と身体(肉体)
Aゲノム時代の心と身体
B環境が人に与える可能性 −心と身体の柔軟性−

「地球市民学」では、与えられたデータの「読み取り・分析・推論」と的確なデータ分析に基づくプレゼンテーション能力を育成する。中学生・高校生が興味・関心を持つ様々な事柄に関する情報は、今やインターネット・文献を通して手軽に入手することができる。
しかし、多くの学生は得られた情報の裏付けをとることなく、またその真偽を自問することなく鵜呑みにしてしまう傾向が見られる。多様な情報・データを比較・検討し、その信頼度やデータの内容を自分の力で「読み取り」、その情報・データを「分析」し、そこから今後の推移なり変化なりに関する仮説を立て、今後の動向を「推論」することができる生徒の育成を目的とする。
また、的確なデータ分析に基づき、先進国に生きる人間の物の見方ではなく、地球規模での社会的倫理観をもった『ヒト』としての価値観を兼ね備えた仮説を、他者に的確に伝えるプレゼンテーション能力を持った生徒の育成を目的とする。
具体的には、「開発教育」、「環境問題」、「ジェンダー」、「国際コミュニケーション」の観点から「地球市民としての共生と平和」に向けての研究を行う。それぞれの観点すべてに共通することは、第一に今の国際社会の現状認識にベースを置くことである。研究概念としては「点→線→面」に基準を置き、地域ごとの国際状況の把握、それぞれの関わり・繋がり、そして地球規模での仮説に基づく問題提起・問題解決を目指す。
その方法として、インターネット・文献、NGO・NPOとの連携、JICAとの連携を通じベースとなる情報を収集し、世界観を広める。また同時に開発指数・ジル係数・ジェンダーエンパワーメント指数などのデータまたは統計を分析し、地球市民としてこれからの社会に関する仮説立てを行う。
2006年度 授業例
『国際コミュニケーション学』 @日本文化とコミュニケーション
A韓国文化とコミュニケーション
B英米文化とコミュニケーション

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