11月29日(土)に本校主催で実施いたします第2回 協同的探究学習指導法研究会について、実践発表の詳細をお知らせいたします。
実践発表の詳細紹介
英語
名古屋大学教育学部附属中・高等学校の英語科(中学1年生:未来を表す表現)の実践紹介・検討を行います。導入問題で、今年の目標とその実現に向けた計画について各生徒が英文で記述します。協同探究では、「自分だから書くことができる魅力ある文章」について考え、その共通点をクラス全体で考察します。展開問題では、その考察を自分の文章にどのように生かせるか検討し、導入問題で自分が書いた英文を推敲します。探究を通した気づきや生徒間でのコメントが、どのように生徒の伝えたい気持ちを掻き立て、豊かな表現力や自己肯定感の醸成に繋がっているかについて紹介します。
兵庫県加古川市立平岡南中学校英語科(中学校1年生:Why , Becauseの活用)の実践紹介・検討を行います。導入問題では、個別探究として相手が思わず “Why?” と質問したくなるようなスキット作りに取り組みます。そして、友達の作ったスキットや教科書本文の会話を参考に聞き手が会話内容に興味をもち、思わず“Why?”と聞き返したくなるような会話に隠されたコツについて協同探究します。展開問題では、Because~を使って理由部分を付け足し「お互いが楽しめる」をテーマにスキットを考えることを通して、豊かに会話を構成する力の育成を目指します。
国語
名古屋大学教育学部附属中・高等学校の国語科(中学3年生:東京書籍「受け取る『利他』」)の実践紹介・検討を行います。導入問題で、本文にある「行為のありがたさに気づいた」ことを、各生徒が自分自身の体験から具体例をあげて考えます。協同探究では、いくつか具体例を取り上げて「受信」のタイムラグを確認のうえ、展開問題の「(利他的行為の)発信と受信の間にはタイムラグがあるのです。」という筆者の主張について、「発信」と「受信」を具体的にしながら生徒自身の言葉で説明し直します。教員が、生徒の記述内容からどのように生徒の理解の深まりをとらえているかについて、生徒のワークシートを示して紹介します。
兵庫県加古川市立平岡南中学校の国語科(中学1年生:仮説検証型の説明文)の実践紹介・検討を行います。導入問題では、構成や展開、書き方の工夫、検証方法などに着目し、 その効果や意図について個別に探究します。その後、協同探究で共通点を見い出し、追究型発問で関連づけながら「筆者の主張に説得力を与えている要因」を考えることで自然科学に関する説明文の本質に迫ります。展開問題では、それらを踏まえて筆者の検証方法や結論に説得力はあるかどうかについて個別に記述します。板書や生徒のワークシートも示しながら、生徒が説明文の理解を深めるとともに自然科学的な思考力を高めていく様子を紹介します。
体育
名古屋大学教育学部附属中・高等学校における、体育での日常的な協同的探究学習の取り組みを紹介します。本校の体育における協同的探究学習では、生徒がそれぞれの動作イメージや運動感覚を持ち寄り、クラス全体で多様な気づきや考えを認め合いながら、思考と試行を繰り返すことを重視しています。日頃の体育で協同的探究学習を行うことは、技能や戦術について考え本質的理解を深めるうえで有効であり、同時に体育に対する好意的態度の向上にもつながると考えています。発表では、高校1年生のゴール型球技「バスケットボール」の例を取り上げて、日常の授業での非定型の問いの立て方や、生徒の活動量を確保しながら協同的探究学習を実践する方法について紹介します。さらに、教員同士で共有している各種目での「発問リスト」、協同的探究学習を生かしたワークシートを紹介します。また、日常の授業で問いのアイデアについて、ラウンドテーブル形式での意見交換を予定しています。
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