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SSH重点枠グローバルステージ2 シンガポール研修報告

2026-03-17

SSH科学技術人材育成重点枠(高大接続)「とっきんとっきんへの道」にエントリーし、「グローバルステージ」を通過した生徒が、令和8年3月3日(火)から3月7日(土)までの5日間、シンガポールでの海外研修に参加しました。これまで培ってきた研究力や英語力を海外で発揮し、世界レベルの研究に触れる貴重な機会となりました

■ 研修のねらい
この研修は、異なる文化や背景を持つ人々からフィードバックをもらうこと、多様な講師から講義を受けて自分の研究を深めることをねらいとしています。海外の大学の最先端の研究施設を訪問し、研究者や学生と交流することで、自分たちの研究やプレゼンテーションが国内だけでなく海外でも通用するかを振り返り、世界レベルの研究に向けて深化させていくことを期待して実施しました。

■ 主な訪問先
○ シンガポール国立大学(NUS)
1905年に創立された国立大学で、100か国以上からの留学生を受け入れ、国際色豊かな環境の中で教育・研究・起業家精神の育成に取り組んでいます。2025年のQS世界大学ランキングでは世界第8位、アジア第1位に位置づけられています。

○ Greenridge Secondary School
学力の向上に加え、リーダーシップや協働性の育成を重視している公立の中等学校です。探究的な学習やグループ活動を取り入れ、生徒の主体的な学びを促進しています。スポーツや文化活動を通した Co-Curricular Activities(CCA)も充実しています。

○ A*STAR(シンガポール科学技術研究庁)
シンガポール政府のもとで科学技術分野の研究開発を推進する中核機関です。バイオメディカル分野や工学分野を中心に多数の研究所を有し、基礎研究から応用研究まで幅広く展開しています。

■ 研修の様子
【3月3日(火)】
中部国際空港からチャンギ国際空港へ向かい、シンガポールに到着しました。

【3月4日(水)】
JSTシンガポール事務所所長による講義「日本とシンガポール・東南アジアにおける科学技術への期待」、理研シンガポール事務所所長による「理研概要説明」を受けました。午後は、名古屋大学・NUS日本研究学部の今泉寛特任教授によるワークショップ「AI時代における人間の価値と日本の価値」に参加し、AI時代における人間の価値について考えを深めました。

【3月5日(木)】
Greenridge Secondary Schoolを訪問し、施設を見学しました。SSHでの探究の成果についてプレゼンテーションを行い、現地の生徒と交流しました。また、NUSの施設見学や、現地の部活動にあたるCCAの見学も行いました。

【3月6日(金)】
NUSの日本人学生によるプレゼンテーション、ディスカッションを行いました。その後、A*STAR職員の方に向けて、SSHでの研究のプレゼンテーションを行いました。

【3月7日(土)】
チャンギ国際空港から中部国際空港へ帰国しました。

■ 参加した生徒の感想(一部抜粋)
・実際に現地の文化や価値観に触れ、想像以上に違いが大きいことを感じました。その違いに向き合い、考え続けることが異文化理解の第一歩であり、国際協力にも欠かせないと学びました。
・シンガポールでは、さまざまな民族や文化を持つ人々が自然に共存しています。制度だけでなく、日常の意識の中に互いを尊重する姿勢が根づいていることに気づきました。
・英語でのコミュニケーションでは、完璧さよりも伝えようとする姿勢が大切だと実感しました。同時に自分の英語力の課題も分かり、今後の学習意欲につながりました。
・発表では、聞き手の背景や理解度に合わせて内容や表現を工夫することが必要です。原稿に頼らず、自分の言葉で伝えることの大切さを学びました。
・海外での経験を通して視野が広がり、価値観が大きく変わりました。海外への心理的なハードルが下がり、今後も積極的に挑戦したいという意欲が高まりました。
・慣れない環境や言語の中で戸惑うことも多くありましたが、自ら行動し続けることで少しずつ適応できました。失敗を恐れず挑戦することが成長につながると実感しました。
・現地の教育環境や研究施設に触れ、自分の学びの姿勢を見直すきっかけになりました。今後はより主体的に学習や研究に取り組みたいと考えています。

■ おわりに
今回の研修で得た、異文化への理解、英語で伝える経験、世界水準の研究に触れた刺激を、今後の探究活動や学習に生かしていきます。ご講義・ご対応くださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。